こんにちは、RPAライターのやまもとてつやです。
- バレットジャーナルをもっと手軽に使いたい
- Marieさんって誰?
- 他の人はバレットジャーナルをどうやって使っているんだろう
今日はこんな疑問にお答えします。
バレットジャーナルは、メモや考え方をまとめるのにも使えます。
さっそく始めたのは良いものの、他の人がどうやって使っているかを知りたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのがMarie(@marie__100)さんの「箇条書き手帳でうまくいく」です。
Marieさんは日本で最もうまくバレットジャーナルをつかいこなしている方の一人です。
彼女の考え方に触れれば、バレットジャーナルをもっと知ることができるでしょう。
この記事では、そんなMarieさんの「箇条書き手帳でうまくいく」について感想を書いています。
ぜひご一読ください。
- バレットジャーナルを他の方がどう使っているかがわかる
- もっと手軽にバレットジャーナルを始められる
プロローグで印象に残ったこと
バレットジャーナルにタスクやスケジュール、その他もろもろを書き出していくと、ごちゃごちゃだった私の頭の中が本当にすっきりするのを感じます。
これが、最初にバレッドジャーナルを始めたときに僕自身にも起こった変化です。
前々から紙に書くと思考がまとまるとは言われていたものの、なかなか試す機会が無かったんですよね。
で、ある時公式本を読んで試しにやってみたところ本当に頭がスッキリするんですよ。
おそらくは自分の考えを視覚化したから頭がスッキリすると思うので、この快感は一度体感してほしいですね。
また、バレットジャーナルはどんなノートでも運用でき、好きなキーや構成をつくりながら自分仕様にカスタマイズできるので、私自身の変化にも柔軟に対応してくれます。
バレッドジャーナルはノートとペンがあれば、すぐに始められます。
また続けていく内に、取り入れたいことが出てきたらトラッカーやコレクションという形ですぐに反映させられます。
この拡張性は市販のシステム手帳にはないので、バレッドジャーナルはスゴイですね。
第1章で印象に残ったこと
今では、「自分の好きなものを、好きなように全部盛り込める、手書きの自作手帳」といったイメージでその名を知られるようになっていますが、本来は「紙とペンだけで暮らしをマネジメントする」ことを目的とした、とてもシンプルな手帳術なのです。
自分好みにゼロからつくり上げる自作手帳としてバレットジャーナルを知った人が、その複雑さにもし疲れてしまっているのなら、ぜひノートとペン1本だけで始められるオーソドックスなバレットジャーナルも試してみてほしいなと思っています。
実際「バレットジャーナル」と検索すると、どうしても華やかなデザインの手帳やページばかりが出てきます。
華やかな手帳が自分でも作れるというイメージばかりが先行してしまうんですよね。
こういう方にこそ、バレットジャーナルの本質を知ってほしいと思います。
家事や仕事に追われて時間がないような状態では、一度面倒だと感じてしまうと、ノートを手に取ることもおっくうになったり、ノート自体の存在さえ忘れたりしてしまいます。便利にしようと考えて工夫したことが、逆にノート自体を遠ざけてしまう原因になっては、元も子もありません。
この話って実はバレットジャーナルだけではなくて、仕事上の業務改善にも言えるかもしれません。
せっかく作ったExcelやメールのテンプレートなんかも、利用自体が面倒だと思うと意味ないんですよね。
だから、僕もExcelVBAを組むときは結構慎重にやります。
極端な話、ボタン一つ押すだけで全てが終わるような感じで作ろうとしています。
改善するときは、使う人の立場になって考えるのが一番大事なのかもしれませんね。
ある意味、この「書き直す手間」が、バレットジャーナルのデメリットといえるかもしれません。しかし視点を変えてみると、この移行作業の存在が「タスクを書き直したくないから、今日中に完了させてしまおう」という推進力にもなり得ると同時に、時間の使い方について考えるよい機会にもなると、私は考えています。
バレットジャーナルでタスク管理を始めてからは、その日でタスクが全部終わるように動くようになりました。
というのも、上記の文章通りですね。同じタスクを書くのは本当面倒です。
バレットジャーナルの唯一の弱点は、この繰り返し系のタスク管理ですよね(トラッカーである程度カバーできるとは思いますが…)。
なので、どうすればこのタスクを永遠に自分の手から離れられるのかを考えるのも有効ですね。
第2章で印象に残ったこと
買い物リストについては、数日持ち越しすることが多いので、ノートのページではなく、ふせんに書いて当日のページに貼っています。ふせんに書いておくと、翌日に移行するのが簡単なことに加え、買い物中は財布やノートの表紙に貼っておくと、買わなければならないものを確認しやすいです。
買い物については、バレットジャーナルではなくふせんアプリを使って管理していたのですがこれはいい方法ですね。
バレットジャーナルの移動って正直面倒なんですよね。
なので、あらかじめ移動しそうなタスクがあったら、ふせんに書くというのは取り入れようと思います。
私は、この「やることリストをカラにする」イメージで運用することで、やると決めて書き込んだタスクが手つかずのまま流れてしまうのを防げるようになりました。さらに、一日に自分がどれくらいのことができるのかが把握できるようになり、そもそも実行不可能なリストをつくることが少なくなるという副次的効果もありました。「やるべきこと」ではなく、「やれたらいいな」という願望のリストをつくってしまうと、結局日が替わるタイミングで、すべてを移行したり消したりしなければならなくなります。
これは憶測ですが、仕事のできない人って「やれたらいいな」を中心に仕事している人が多いと思うんです。
本来であれば、「やるべきこと」にまずは集中すべきです。
しかし、「やれたらいいな」ばかりに気を取られ結局やるべきことができずに残業というのが多い気がします。
もちろん、「やれたらいいな」って仕事にも大事な仕事もあると思います(7つの習慣で言うと第2領域)。
ですが、「やるべきこと」がちゃんとできない限りはそれは夢の話なんですよ。
なので、まずはスピードをあげたり、その仕事をやらずに済む方法を考えるのも重要だと思います。
できなかった項目を消したり先送りしたりを繰り返すなかで、「やりたいこと」を「やるべきこと」に昇格させるにはどうしたらいいのかという点に意識が向きはじめ、自分の行動が少しずつ変わっていったのは大きな収穫です。
バレットジャーナルの利点って、タスクの必要性を考えられることだと考えます。
このタスクを消したり先送りにすることによって、「そもそもそのタスクをやる必要があるのか?」ですね。
ですので、自動化の対象になるか人に任せるかの選択を自分で持てるようになるのは大きいですね。
とにかく、思い浮かんだことをなんでも書き込みます。記録しておくと、いろんなことをすべて覚えておく必要がなくなるので、頭が少しすっきりします。思い出したいときは、ノートを開くだけでいいのです。やること、起きたことだけでなく、そのときの感情も一緒に書いておくと、あとから見返したときにいろいろな発見があります。
ぼくのデイリーログに対するスタンスそのままですね。
そして、このスタンスでどんどん書いていくと1ページすぐに書き切っちゃうんですよ。
ただ、この感情を書くことについては目からウロコでした。
あくまで、感情論抜きの出来事を書くというのが公式本の考えだったと思うので。
よく考えてみたら、その時の感情も客観的に見られたらいいのかもしれませんね。
持ち越しが続くということは、
- 必要ないタスク
- 分解が必要なタスク
のどちらかだということなので、それを削除するか、タスクを細分化して取りかかりやすくするか、いずれかの方法で対応する必要があります。
これも目からウロコでしたね。
最近は持ち越しするタスクはあんまり無いのですが、持ち越すタスクができたら上の2つは意識してみます。
食べたものを記録して自分の行動に変化を与えていく「レコーディングダイエット」のように、「やめようと思っているけれど、ついやってしまうこと」を記録すれば、少しずつ改善していくことができるのです。
皿洗いは10分くらいですんでいるかと思っていたら、実際には20分以上かかっていたとか、リビングの掃除機かけは意外に5分ですんでいるとか、実際にどのくらい時間がかかっているか計ってみると、見積もりと実際のギャップがわかります。
記録をつけることで自覚ができるので、もしネット通販にこんなに時間をかけたくないと思うのなら、始める前にタイマーをかけたり、あるいはその日やるべきことがほかにあるのなら、ショッピングを始める前に大事な用事を先にすませておくなど、事前に対策ができます。
うーん。耳の痛い話。
でも記録の重要さは薄々感づいています。
自分のキャパを客観的に把握するためには、どれくらい時間がかかっているのかを記録するしかないですからね。
ぼくは「Toggl」というアプリを使って、そのタスクが実際に何時間かかっているのかをやるようになりました。
1つにまとめることで、見返す頻度が高くなります。ノートを見直す回数が増えるということは、日々の管理にとっても勉強の復習という意味でも、いい方向にはたらくのです。
この点はバレットジャーナルの最大のメリットですよね。
バレットジャーナルにはほぼ強制的に「振り返り」のタスクがあるので、これはいいですね。
普通のスケジュール帳だと、1日に書ける量、書くスペースは限定されています。そのため、メモをするときに、「今思いついたこれを、手帳に書くべきか、それともメモ帳に書き留めるか。手帳に書くならどの部分に書けばいいか、分量は多すぎないか」というような判断が必要になってきます。わずかなことかもしれませんが、この書く内容を制限される感覚が、少しずつ少しずつ、手帳の存在を私から遠ざけていったように思います。
これはたしかにその通りで、ぼくが市販の手帳を持たなかった理由もまさにこれでした。
手帳という1つのパッケージに収まっていると、その日一日でかける量って限られるんですよ。
その点で言えば、バレットジャーナルには書きたいことの制限はありません。
もちろん「ノートブック」という枠はあるのですが、公式本にも載っているスレッド処理(ページ番号を書く際に、2冊めの〇〇といった記録もつける処理)やデジタルツールでバレットジャーナル間でのつながりは補完できます。
第3章で印象に残ったこと
デジタルの利点は、まず「アラーム・通知機能」。日々のタスクは手帳で管理していますが、決まった時間にアラームを鳴らしてほしい場合は、スマホのカレンダーアプリなどに登録しておくのが効果的です。私は、スマホなしで生活はうまく回らないと断言できるほど、アラーム機能を活用しています。
デジタルの利点でもう1つ忘れてはいけないのは、「簡単に検索できること」です。ノートの記録をデジタル保存しておけば、よりスムーズに過去の記録にアクセスすることが可能になります。
個人的に最も印象に残ったのがこの部分ですね。
バレットジャーナルってアナログなツールなので、デジタルとは無縁だなぁって思ってました。
しかし、この部分でMarieさんはバレットジャーナルとデジタルの共存を積極的にされている方だと感じます。
いかにバレットジャーナルが有効なツールであっても、期限のついたタスクにはリマインダーは必須ですね。
個人的に悩んでいた過去のバレットジャーナルの保存ですが、Marieさんの場合Evernoteを使われているみたいですね。
確かにEvernoteなら画像内の文章も読み込むことができるので、バレットジャーナルのページを写真にとって保存すればすぐに検索できます。
この使い方は見事!と思いました。
個人的にはnotionを使っているので、早くnotionが画像検索にも対応してくれると嬉しいですね。
まとめ
以上、「箇条書き手帳でうまくいく」を読んでみた感想について書いてみました。
これからバレットジャーナルを始めるという方にはまさにうってつけの本だと思います。
バレットジャーナルとデジタルツールとの共存に関するヒントについても書かれています。
ちなみに、Kindle Unlimitedであれば30日間無料で読めるので、ぜひ一度読んでみてはどうでしょうか。